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New Collection “New Wave Combination”
2024.05.07
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tonysame: japan 細井 礼
トニーセイムジャパン代表取締役社長。
視力は良いものの、地元の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。39歳3児の父。ビザールプランツ(珍奇植物)にはまり、最近はアロエの交配に挑戦している。
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tonysame: japan 塚本 野乃花
入社4年目。日々の業務は主にPOPや什器のデザイン・撮影。メガネのデザインにも取り組む。
趣味はLEGOとネイル 褒められて伸びるタイプ
最近は免許取得に向けて教習所に通う日々。
さて、それでは早速今期の新作、ご紹介して参りましょう!
はい!
まずは TS-129とTS-130ですね。
New Waveパーツを使ったコレクションの中でも、ハイパフォーマンスモデルとしての企画です。
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そうだね。New Waveコレクションというのは、tonysameの中ではスタンダードコレクションとしてのラインナップだけど、
一旦その「スタンダード」という枠組みを外し、New Waveコレクションを創ってみよう。という試みでした。
デザインを進める時には、理想(やりたいこと)と現実(コスト、技術)を行ったり来たりしながらすり合わせていくことが多々ありますが、今回はできる限り、デザインの理想に近づけたデザインを行いました。
結果的には、これまでのNew Waveコレクションの中でも、頭一つ抜けたクオリティを実現できたと思います。
バリエーションは2型です。
シャープなスクエアのTS-129と、変形オーバルシェイプといった印象のTS-130です。
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レンズシェイプに関しては、トニーセイムが大事にしている「ジャパニーズスタンダード」という考えを大切にしたバランスで構成しています。
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実際に展示会では「最近こういうシェイプが少ないんだよね」というお声が非常に多かったです。
長らくクラシックのトレンドが続いて、眼鏡店さんの店頭では、丸くて大ぶりなレンズシェイプの割合が多くなっています。
そう。tonysameでもそういったシェイプが人気なのは事実なんだけど、
こういったスタンダードシェイプを愛する方々が沢山いらっしゃるのもわかっているので、シリーズによっては意識的にデザインをしています。
TS-129、カッコよいですよね。
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そうだよね。エッジの効いたプラスチックフロントと、アセテートの柄生地がとても良いバランスに仕上がったと思います。
TS-130は、穏やかなレンズシェイプと、ややシャープに仕上げたフロントデザインのバランスが特徴です。
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そう。優しいオーバルシェイプを、意識的にシャープさの残るバランスに仕上げました。
きりッとカッコよく女性にかけて頂きたいと思っています。
いいね。
構造的な部分では、New Waveパーツをプラスチックフロントに組む方法について、
工場の限界に挑みました。
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ここが特にハイパフォーマンスたる所以ですよね。
そう。具体的には側面に穴をあけて、そこにパーツを「差し込む」方法を取りました。
非常に精度が求められる方法で、難易度が高いです。
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フロントと、New Waveパーツ、テンプルの一体感がとても良く表現できています。
機能的にも、とても安定した状態で固定されたNew Waveパーツが可動するので、
すごく軽い装用感を実現できています。
見た目の印象とは全然違いますよね!
そう。かけた瞬間の印象が本当に軽い。
しかも、変形やゆがみもしっかりと抑えてくれるNew Waveパーツですので、
眼鏡店の皆さまがお創りくださった快適なかけ心地を、長くキープできます。
そこが大事だよね。
いかにフィッティングの良い状態を長くキープできるか。
トニーセイムが大切にしている考え方の一つです。
皆さまには、是非手に取ってご覧頂きたいです。
ハイパフォーマンスモデルとしての質感をきっと感じ取っていただけると思います。
ぜひ。