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これからの「定番」を目指して。

これからの定番のメガネを目指して、「壊れにくさ」や「飽きのこないデザイン」
そして今外せない要素になっている「サスティナビリティ」にも配慮したシリーズについて語ります。

tonysame:japan 細井 礼

トニーセイムジャパン代表取締役社長。
視力は良いものの、地元の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。36歳3児の父。2022年、ついに90cm水槽に挑戦。

tonysame: japan 高木 良輔

1998年に眼鏡専門学校に入学し、眼鏡セレクトショップでのアルバイトを開始。卒業後の2002年眼鏡フレームメーカーに就職し、11年間勤務。2013年にトニーセイムジャパン入社。直営店勤務、営業を経て現在は商品企画を担当。

フレームメーカーとしては、長く愛されるメガネを作っていきたいわけです。

はい笑
急にどうしました?

いや、この辺りのフレームを見ていると、
「きっと長く大切に使っていただけるだろうな。」
と感じるので。

そうですね。そうであれば嬉しいですね。

長く大切に使っていただけるポイントとしては、
「飽きのこないデザイン」「壊れにくい」っていうことがまず必要ですよね。

そうですね。あとは「使うシチュエーションを選ばない」とか、
「かけ心地が良いから、ついついずっとかけてしまっている。」みたいなのもありますよね。

そうですね。それぞれ私たちがメガネを創るときに大切にしているポイントでもありますよね。

少しづつお伝えしていきましょうか。

はい。それではまずは「飽きのこないデザイン」についてですかね。

こちらの新型5型に関しては、まさに定番のレンズシェイプをベースにしています。

TS-10913-007 ガンメタリック
TS-10914-014 マットピンクゴールド
TS-10915-002 マットブラック
TS-10916-713 ワインマーブル
TS-10917-714 グレー

我ながら潔いまでの定番デザインですよね笑
ただ、最近この手のデザインが少ないんですよねー

特に上の二つ、メタルのスクエアとオーバルは本当に少ないですよ。

そうですよね。お客様からも「普通」のメガネ作って欲しい。
と良く言われます。

弊社の使命だと思って毎シーズン取り組んでいるつもりです。
良い意味で「普通」。つまり「どんなシチュエーションでも使える」という点にも通じます。

じゃあ次は「壊れにくさ」について。
実際こちらのT-cutシリーズは、本当に破損や修理などのトラブルが非常に少ないです。

そうですね。やはりT-cutヒンジが効いていると思います。

これだけしっかりと可動するパーツですが、ロー付けがなく、βチタンの素材特性を最大限活かしたデザインです。

このT-cutを作るのに、何回鯖江の工場に通ったか・・・泣

懐かしいですね笑

こちらはワイヤーカットといって、細い金属製のワイヤーに電気を通し、それをパーツに当てて溶かしていくことでスリットを刻んでいくんですが、工場は、もっと大まかなカットには使ったことがあったんですけど、ここまで繊細なカットには使用したことがなかったんですね。

「どれくらい時間がかかるのかわからないので、見積もりも出せない」
みたいな話になったりしましたよね。。。

細井さんが何とか工場長を説得するのに、めちゃくちゃ粘っていたのを覚えています笑

「とにかく、いつでも良いので時間あるときにやってください!」
みたいな話をしながら、何とか量産にこぎつけました泣

頑張った甲斐がありましたよね。

これからも大切にしていきたいパーツです。

最後に「かけ心地の良さ」。
これは、トニーセイムのメガネにとっては外せない要素ですが、どうでしょう?

そうですね。「かけ心地」を語るときには色々な語り口があると思うんですが、
「プロの眼鏡士が創るフィッティングをなるべく崩さない。」
ということが一番大切なんじゃないかと思っています。

なるほど。
「メガネは半完成品である。」とよく言われますよね。

そう。
レンズを通した見え方しかり、フィッティングで調整したかけ具合しかり。
かけ具合に関しては、眼鏡士の方々が手を加えて初めて完成します。

それを「いかに崩さないメガネを作れるか。」がフレームメーカーとしては必要です。

その点、こちらのT-cutは眼鏡店の皆さまにも安心してご販売いただけるメガネだと思います。
先ほどの「壊れにくさ」にも通じますが、T-cutパーツは、「調整がしやすく、型崩れしにくい。」
ことを念頭にデザインしております。

あと、実は最近色々なブランドとか、企業を見ていると、SDGsと言われるような、環境だったり、
生産者の皆さんへの「配慮」みたいなものがなければ、今後長く使っていくものとしては選ばれない。
そんな空気ですよね。

「サスティナブル」であることはマストな空気ですよね。

私たちにもできることから取り組もうということで、こちらのシリーズの一部のフレームには「バイオアセテート」という環境に配慮した素材を使用しています。

本日は少し長くなってしまいましたので、素材については次回、ご紹介いたします。

これからの「定番」目指してます!