内側に秘めたもの。
2021.03.16
前回お話ししたCelluloid Collectionの新作TS-10741シリーズの構造の秘密をお伝えします。
tonysame:japan 細井 礼
トニーセイムジャパン代表取締役社長。
視力は良いものの、地元の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。36歳3児の父。最近はじめた趣味はアクアリウム
tonysame: japan 高木 良輔
1998年に眼鏡専門学校に入学し、眼鏡セレクトショップでのアルバイトを開始。卒業後の2002年眼鏡フレームメーカーに就職し、11年間勤務。2013年にトニーセイムジャパン入社。直営店勤務、営業を経て現在は商品企画を担当。
今日はこちらのフレームをバラしてみようかと思いまして。
なるほど。フレームメーカーのコンテンツとしては斬新かもしれません。
そうですね。私もあまり見たことありません笑
ただ、このフレームの構造と工夫をお伝えするには一番良い方法かもしれませんね。
このシリーズはメタルフレームの内側に
セルロイドのインナーリムを組み込んでいるデザインです。
インナーリムを組み込んでいるデザインとしては、正面からの見た目がすっきりして見えるデザインを目指しました。
そうですね。そのための工夫をご覧ください。
はい。バラして見ました。
これだけでは・・・伝わらないですかね?笑
そうですね。解説すると、内側に組み込んでいるメタルのリムなんですが、一般的なメタルのリムは1mm前後のものが良く使われます。
それに対してこちらは。。。?
0.75mmですので約25%薄い特注のリムを使用しています。
コンビネーションリムの土台となるメタルリムを薄いものを使用することで、結果的に全体を薄くデザインすることが出来ました。
インナーリムもセルロイドの「硬さ」を活かすことで実現できた薄さになっています。
見えないパーツにこだわるアイデアを持てたからこそ生まれたデザインだと思っています。
ちなみにトニーセイムでは別企画で0.7mmのリムを使用していて、そちらは圧倒的にすっきりした見た目のメタルフレームとして評価いただいています。
一般的なメタルフレームにはないすっきりとした見た目ですので、毎日マスクをしないといけない今の日常にも、このシリーズは圧迫感がなく良さそうです。
そうですね。先のセルロイドコレクション共々「デイリーウェア」として、ぜひ沢山の方々にお使いいただきたいフレームです。