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【特別企画】MODE OPTIQUE special voice vol.4
2021.01.25
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2000年代も後半にはいると、「クラシック」がトレンドというより定番になって、各ブランドが独自の解釈でリリースし始めます。
MODE OPTIQUEでは「クラシックモダン」という言葉で表現していました。
松崎さんが編集長になられたのもこの頃ですよね。
結構誌面も変わりましたよね。
そうですね。
ちょうど時代的にも、この頃にファッション誌のスタイリングにメガネが使われるようになります。
なので、こんな感じでファッション誌っぽいスタイリングも取り入れたりしました。
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いいですよね。
こういうメガネ以外のカルチャーみたいな記事も私は結構好きでした。
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このころ印象的だったのは、アラン・ミクリの息子さんのジェレミーさんと、ラリー・レイトの息子のギャレット・レイトさんの二人がデビューしたことです。
あれは結構衝撃的でした。
お二人ともお父様はこの業界のレジェンドですもんね。どちらも今はそれぞれの世界観を確立して活躍されていますよね。
2000年代後半の国内の特徴としては、メーカーに勤めていたデザイナーが独立してブランドを立ち上げた動きです。
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「東京発ブランド」ですよね。ファッション的なアプローチだったり、
ビジュアルもすごくかっこよくて、私たちも刺激的でした。
三者三様でメガネの表現は違うんだけど、メーカーでメガネのハウツーを学び、東京を拠点にしていました。それぞれが仲も良かったりするから、ムーブメントになった感じですね。
デザイン的にはボストンシェイプ、丸メガネが一般的になったタイミングですね。
私たちもここまで丸メガネが流行るとは思ってなかったなー。笑
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確かに。
SNSが当たり前になり、トレンドや好みも細分化されてきますよね。
各ブランドがそんな時代に合わせて、それぞれのターゲットを絞る動きもあります。
そうそう、プロポなんかは女性にターゲットを絞って大成功してるし、
シークレットレメディなんかもね。
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シークレットレメディはトニーセイムもDIP(Designer Invitation Project)でご一緒しました。
こうやって振り返ってみると、MODE OPTIQUEはちゃんとその時代感を伝えながらも各ジャンルを網羅している感じですよね。
そうですかね。感覚的には「トレンドを生み出す」といよりは「業界の今を記録する」という感覚に近いかも。
主観はなるべく入れずに、正確にその時々の情報を盛り込んでいます。
こうやって振り返ると、その思いを強く感じますね。
今日は貴重なアーカイブをありがとうございました。
いえいえ、こちらこそありがとうございました。
90年代に活躍した方々に加えて、新たな若い世代が出てくることを楽しみにしています。
細井さんみたいな世代の方が、こういったアーカイブを吸収して、自分たちなりの表現で発信していくのって、これからの業界には必要だと思いますよ。
精一杯頑張ります!
MODE OPTIQUEも100号目指して頑張ります!