【特別企画】MODE OPTIQUE special voice vol.3
2021.01.20
今年創刊50号を発行した「MODE OPTIQUE」
メガネ専門誌として業界人、メガネファンのバイブルとなっている本誌の編集長 松崎薫子さんとトニーセイムジャパン細井の対談をお届け。
vol.1,2はモードオプティークvol.50掲載の内容をお届け、vol3以降はwebサイト限定記事になります。どうぞお楽しみください。
モードオプティーク編集長 松崎 薫子
2009年の28号よりモード・オプティーク編集長に就任。モノ・マガジン編集部、編集次長を兼任。モード・オプティーク就任当時は眼鏡の知識は全く無く、知識のあるスタッフとともにスタート。初心の気持ちを大事にしながら、面白がりながら誌面をつくっている。
tonysamejapan: 細井 礼
トニーセイムジャパン代表取締役社長。
視力は良いものの、地元の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。36歳3児の父。最近はじめた趣味はアクアリウム
それでは第3回目。よろしくお願いします。
お願いします。
今回は普段とは趣向を変えて、松崎さんと共にモード・オプティークの歴史を振り返りながら、ここ25年ほどの業界の流れを振り返ってみたいと思います。
MODE OPTIQUEが創刊したのが1996年。今日は記念すべきvol.1から、最新のvol.50まで全て集めてみました。
おー!!ここまで揃うと圧巻ですね!私も過去のものも集めてかなり持っていますけど、ちらほら見たことのないものがあります・・・
私も全部揃ったのを見るのは久しぶり。笑
さっきvol.1と言ったけど、実は創刊号には「vol.1」と書いてないんですよ。
あ、本当ですね。「モノ・マガジン特別編集」?
そうそう。もともと、モノ・マガジンでメガネを特集したときに評判が良かったんです。日本ではまだまだおしゃれなメガネの情報は少なくて、読者さんの求めている情報だったんだと思います。
それで、メガネだけの本を一冊作ろう。となって。
へ~そうだったんですね。それが50号続くのはすごいですね。
ちょうど1998年ぐらいから日本でもハウスブランドの人気が出てきて、業界が面白くなる時期だったんですよね。ちょうどそういったブランドを扱うセレクトショップもオープンし始めた時期でした。
特別編集のvol1をちょっと見てみましょうか・・・
おーすごい!なんか海外のストリートスナップ がメインなんですね。
弊社の社長はカメラマンで、海外へ良く行っていました。そこでメガネをお洒落に掛けこなしている人を見てこれだ! と思ったようです。社内のカメラマンなどに、スナップを撮ってくるように指示したと聞いています。メガネを「ファッション」アイテムとして捉え編集したのが創刊号。だから名前にも「MODE」 がついています。
当時はファッションとしてのアイウェアはサングラスが多かったので記事もほとんどサングラスです。
カッコ良いですね。
しばらくすると、メガネの記事も増えてきて。
この頃は、おしゃれなメガネはインポートのものが中心ですね。
このレンズの小ささが時代を感じますよね。
今でもしっかりと支持されているブランドの名前が沢山あるのはすごい。ラフォン、アンバレンタイン、シルエット・・・
そうですね。あと当時はアルマーニやグッチなど、ファッションブランドのアイテムを沢山掲載していました。
うわーこのページも良い感じ。メガネのカテゴリー分けの内容が今とは全然違いますね。笑 ウエリントン、ボストンは無くて、スクエアも今のスクエアとは違います笑
ほんとうですね。笑
2000年代に入ると、業界に新しい動きが出てきます。
ビジネス的には3プライスショップが出てくるのと、トレンド的にはクラシック、黒縁メガネが大流行します。
私もこの頃メガネにハマったんですよ。笑
はじめて買ったメガネはボーソレイユのパープルのメタルフレームでした。笑
今思い返せば、アバンギャルドなデザインのブランドと黒縁のトレンドが拮抗していたような感じだったような気がします。
そうですね。日本でも個性的なブランドが目立っていたし、海外ではTHEOも大人気でした。
それと同時に「職人」の名前を冠したブランドも流行ってましたよね。
メガネの多様性が、3プライスショップも含めて花開いた時期ですよね。
売れているブランドは本当に勢いがあって、展示会もすごく豪華だったし、広告も・・・
ウン千万?
…まぁ、良い時代だったと思います。笑