『次に繋がるもの創り』 T-cut New model 2
2020.12.17
前回からの続きです。細部までこだわり抜いたT-cutの新シリーズ。
ブリッジ、そしてお客様にお選びいただくプラスチックリムの有/無の仕様。
その辺りについてお伝えしていきます。
tonysamejapan: 細井 礼
トニーセイムジャパン代表取締役社長。
視力は良いものの、地元の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。36歳3児の父。最近はじめた趣味はアクアリウム
tonysame: japan 高木 良輔
1998年に眼鏡専門学校に入学し、眼鏡セレクトショップでのアルバイトを開始。卒業後の2002年眼鏡フレームメーカーに就職し、11年間勤務。2013年にトニーセイムジャパン入社。直営店勤務、営業を経て現在は商品企画を担当。
さて前回からの続きです。前回お伝えしたフロントの造りを支えるブリッジについてもお伝えしていきたいですね。
はい。
もともとこのT-cutシリーズはダブルブリッジにこだわって企画してきました。
2本のブリッジをそれぞれリムの前面と側面にロー付けすることで負荷の分散を図りながら、安定感を高めています。
これまではデザインとしてはあくまでアクセントという感じの控えめなデザインでしたよね。
はい。
今回は正面から見ても2つのラインがはっきりわかるダブルブリッジです。
デザインの意図としては、ダブルリムで生まれる、アウターリムとインナーリムの「空間」、「隙間」と言っても良いと思うのですが、そのディテールと連動させるイメージでデザインしています。
ダブルブリッジですが、正面からの見た目はすっきりしています。
はい。ただ、角度を変えてみると、その存在感はかなり強く感じていただけるデザインです。
それぞれが別の機能性を持っています。
上側のブリッジはアウターリムを固定する役割。
下側のブリッジはインナーリムを固定する役割です。
このように独立させることで、テンプルの開閉など、フロントに負荷がかかる状態でも、インナーリム/レンズには全く力が干渉しない造りになっています。
この辺りは神戸のお取引先さまである折角堂さまがブログで語ってくださっていました。
tonysame: TS-10910の秘密 – 神戸元町の眼鏡・ヴィンテージ時計のセレクトショップ「折角堂」 (sekkakudo.com)
お店の立場からの目線も入った記事ですね。
こちらのvoiceご覧のお客様もぜひご覧いただきたいです。
単純に考えても、このフロントだけで、
アウターリム/インナーリムの左右、
トップブリッジ/アンダーブリッジと6つのパーツを立体的に組み上げて構成しています。
これをきちんと誤差なく組み上げるのは非常に高度な技術が必要です。職人さんには本当に感謝しないといけないですよね。
その通りだと思います。
そしてこのシリーズのもう一つの特徴が、
インナーリムに取り付け可能なプラスチックリムが付属する点です。
かなり大きく印象が変わると思います。
前回お伝えしたように、顔なじみ良いデザインにするための工夫を突き詰めてやってきましたが、最後にプラスチックリムを加えて「強さ」を足すという笑
ある意味矛盾していますよね笑
こちらのパーツは全てのフレームに付属します。
そして、お使いいただくかどうかはお客様にお選びいただく。という形を取らせていただいています。
最初はリム無しで。後日印象を変えたいタイミングでリム有りでというような使い方もできます。
メガネを選ぶという行為のなかで、リムの有り無しを選ぶというシチュエーションはそう多くはないので、これまでにないメガネ選びをご体感いただけるのではないかと思います。
※プラスチックリムの有/無で、レンズの加工方法が変わるため同じレンズを使うことはできません。それぞれに合わせたレンズをご用意いただく必要があります。あらかじめご了承くださいませ。
本当に各所から沢山お問い合わせやご連絡をいただくことができて、嬉しいです。
そうですね。やはりこの時代に「攻める」もの創りをすることの大切さを感じました。
来季に向けて進めているプロジェクトもご期待いただきたいですね!
今期の新作をまだご紹介しきれていないのに来期の話…笑
失礼いたしました笑