voice

テンプルの先。テンプルの内側。

トニーセイムのフレームには機能性パーツをはじめ、より良いメガネをお客様にお届けできるよう様々な工夫がされています。
今回は「そんなところまで?」という部分のご紹介です。

tonysame:japan 中村 聖

トニーセイムジャパンショップマネージャー兼営業担当
眼鏡の加工やフィッティングなどの技術には定評のある、tonysameの頼れる職人肌。趣味は山登り、料理など多数。調理器具にはこだわりがあり、鉄のフライパンは4つ所有。

tonysame:japan 佐藤 和久

トニーセイムジャパン 営業兼オフィスマネージャー
眼鏡小売業界での20年の経験を生かし、トニーセイムジャパンでは営業を務める。
趣味は釣りで水面を見るとついつい覗いてしまう習性を持つ。特技は卓球。

佐藤さん、お疲れさまです。

お疲れ様です。この二人でのボイスは初めてですね。
テーマはなんですか?

トニーセイム =かけ心地の良いメガネというお言葉をいただくことが多いので、『フィッティング』なんてどうかなと思ったんですけど…

『フィッティング』ですか…技術的なことは言葉にするの難しいですよね。

そうなんですよ。なのでトニーセイムの『フィットさせるための工夫』をご紹介しようかなと。

なるほど。フィッティングをしやすくするための工夫はたくさんしてますからね。

ですよね。佐藤さんがパッと思い浮かぶものってなんですか?

そうですね〜 機能性パーツに関しては今までvoiceでも色々解説してるからなしですかね?

ですね笑 それ以外でいきましょう!

それでは、テンプル先のボリューム感とか?

なるほど。解説お願いします!

え?私ですか笑
そうですね…まず、メガネがズレてくるのはなぜでしょう?

使っているうちにいつの間にかメガネが鼻先に…なんてことがありますね。

色々な原因がありますけど、レンズが入ったメガネは前枠が重くなりますよね。

なので前にズレる、下に落ちると

バランスが取れていないと重い方にズレていってしまう

そうです。重くなった前枠とバランスをとるために、テンプル先にわざとボリュームを持たせて重心を後ろにずらしています。

耳にかける以外に重さのバランスを取ることでズレにくくしているということですね。

そうですね。プロの皆さんのフィッティング技術をサポートする意味でも、前後バランスは大切だと考えています。

そうですね。
私もテンプルの先に注目してるんですけど、佐藤さんとは別の部分なんですよね。

中村さんはどの部分なんですか?

テンプル内側の形状ですね。

内側ですか?

はい。しかも先の部分の形状。

随分マニアックですね笑

マニアックな部分までトニーセイムは作り込んでますよ!ということで。

内側の角度のことですかね?

そうです。まず説明しないとわかってもらえない場所ですが・・・笑

まあ、お客様に説明するとそこまで考えてたんですか?って言われますもんね。

トニーセイムのフレームの中には後ろ側から見ると、テンプル先の部分が『逆ハの字』になってるものが多く存在します。

特にオールアセテートのモデルに多く採用しているディテールです。

自分の後頭部を触ってみるとわかりますけど、耳から下の方は少しずつすぼまってきます。

フレームの形をはじめからその形に設定しておくことで、肌に触れる面積を増やして摩擦で止まりやすくすると。

はい。ここに逆ハの字の角度がついていないと先の部分を捻って合わせることになるのでフィッティングに時間がかかるんですよね。

フィッティングって時間が長くなるとプレッシャーかかりますもんね笑

お客様にも申し訳なくなってきたりして…

早く・正確にフィッティングするための小さな工夫ですね。

小さな工夫なんですがとても手間がかかってます。

なんせこの角度をつけるために左右非対称なパーツを作ってますからね。

はい。角度をつけなければ左右共通のパーツでいけるんですが…

これは本当に良いデザインだなーって思いますよね。

自画自賛ですね笑 僕もそう思います!