tonysame: 折角堂 special voice part.04
2020.06.08
神戸元町 三宮のメガネ店 折角堂では、5/18~6/14の期間 「tonysame:フェア」を開催。それに合わせて、tonysame: special voiceを公開。
折角堂のお二人とトニーセイムジャパン高木が、新作を含めたあれこれを語り合います。
折角堂 高橋 賢吏
折角堂代表
2005年に眼鏡大手セレクトショップに入社。複数の店舗の立ち上げや店長を経験。2015年折角堂をオープン。様々な分野の職人やショップとコラボイベントの開催や、自ら「七六」というオリジナル眼鏡ブランドを企画販売する。最近はビオワインにはまっている。
折角堂 榎 義孝
折角堂店長
大学卒業後、神戸市役所へ3年半勤務。当時訪れた折角堂と代表の高橋に惚れ込み、2019年折角堂へ入社。前職で培った誠実さを武器に折角堂の眼鏡を伝えている。趣味はスポーツと読書。
tonysame:japan 高木 亮輔
1998年にキクチ眼鏡専門学校に入学し、眼鏡セレクトショップでのアルバイトを開始。卒業後の2002年眼鏡フレームメーカーに就職し、11年間勤務。2013年にトニーセイムジャパン入社。直営店勤務、営業を経て現在は商品企画を担当。
フェアも6/14で終了ということで、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
ありがとうございました。
今回がvoice最終回です。よろしくお願いします。
お願いします。
折角堂さまのvoiceではパート1から3までプラスチック生地を使用したフレームを取り上げていただきましたので、今回はそのプラスチック生地をテーマにしたいと思います。
トニーセイム のプラスチックフレームはなぜかきれいに見えますよね、色や柄が映えて見えます。
そう言っていただけるのは非常にありがたいです。
アジアのブランド、特に日本のブランドは「色」に関してはどちらかというと保守的な部分があると思っていて。
そうですね。ヨーロッパのブランドなんかと比べるとベーシックなカラーの比率は高いですよね。
もちろん保守的なことは全く悪いことではないのですが、カラフルなメガネや特徴的な柄のメガネを掛けたい人も少なからずいらっしゃいますから、トニーセイム ではカラフルさや柄の楽しさを感じていただけるカラーバリエーションを意識しています。
でも実際にかけてみるとそんなに違和感がないんですよね。不思議と。特にアセテートライトは。
そうですね。このシリーズは正面からみると一番細いところは0.9mmで設計しています。0.9mmだと、良い意味で生地の色柄が主張しません。
一般的なアセテートフレームだと1.7mmぐらいが限界なので、50%近く細い。そのデザインの中で映える生地とは?と考えながら生地を選んでいます。
正面からの見た目に対して、上から見たときの奥行きのギャップがあるのもアセテートライトの魅力ですよね。度付きレンズの厚みをかなり綺麗に隠してくれますし、。
奥行きは何ミリで設計しているんでしたっけ?
奥行きは最大6mmです。おっしゃる通りレンズの厚みは綺麗に隠れます。また側面でアセテートの色や柄を楽しんでいただけるのも魅力だと思います。
この生地は特徴的ですよね。なんというメーカーのものですか?
これはマツケリ社というイタリアのメーカーの生地になります。年に2回新作生地が発表されるのですが、すごく沢山の数の新色が発表されるので、セレクトするのもすごく大変なんです。
確かに大変そうですね。
定番生地もたくさんありますから。。。
もちろんその場で選んだ生地から弊社の新作の色は選んでいくことになるので責任もありますし選び甲斐もあるんですけどね。
折角堂の展開商品ではセルロイドシリーズも色が特徴的です。
セルロイドというと昔の素材のイメージが強いです。ヴィンテージのメガネフレームもそうですし、万年筆とかもありますよね。
そうです。そのセルロイドですね。
今もたくさん生産されているんですか?
私の知る限り日本では1社だけセルロイド生地を生産していて、トニーセイム でもその生地を使用しています。
バリエーションも10年前から比べると増えていますし、セルロイドならではの色柄、質感の違いを踏まえながら選んでいます。
艶がすごく綺麗です。
素材そのものが硬いので、磨くのも大変なんですが、職人さんの技術のおかげでここまでの艶をだせています。
セルロイドを使っている他のブランドのフレームと比べて見ても、トニーセイム のセルロイドシリーズってやっぱりカラフルですよね。
トニーセイム のセルロイドシリーズはシンプルな構造の中で限界まで細身にしているので、その中でうちらしい色表現をするために、特徴的な生地を選んでいます。
ただあくまで細身のデザインなので、実際にかけていただくと派手には見えないバランスになっています。
確かに、不思議と馴染みますよね。
意図的に個性の強い生地をチョイスすることが多いので、生地メーカー側からすると珍しいようで、弊社の展示会にメーカーの担当者が見にきてくれるんです。そこで「眼鏡になっているのを初めて見ました。」なんて言われることもあります笑
それはすごいですね笑
柄を楽しむといえば、パート1で取り上げたTS-10746とTS-10747のトリコロールカラーはトニーセイム らしさがありますよね。インスタでアップしたところ早速コメントをいただきました。
こちらのカラーはトニーセイム のオリジナル生地です。試作を数回繰り返して出来たものですので、この生地に反応していただけるのはありがたいです。
CARPシリーズを彷彿とさせますよね。
はい。あの生地の流れを汲んだ柄を純国産の生地で表現しようと出来上がった生地です。
トリコロールというカラー名なんですが、厳密には4色使っています。レッドとブルーとホワイト、ベースにクリアで4色です。
純国産でこういう特徴的なカラーを作るところが面白いですよね。フェア期間も残り少なくなってきましたが、こういった生産の背景的な部分もお客様にお伝えできれば、と思います。