メガネの表情:検品の現場からお届けします。
2020.05.07
フレームメーカーならではの光景「検品現場」
地味な仕事と思いきや、私たちにとってはとても楽しい時間なのです。。。
tonysame:japan 中村 聖
トニーセイムジャパンショップマネージャー兼営業担当
眼鏡の加工やフィッティングなどの技術には定評のある、tonysameの頼れる職人肌。趣味は山登り、料理など多数。調理器具にはこだわりがあり、鉄のフライパンは4つ所有。
tonysame:japan 細井
トニーセイムジャパン代表取締役社長。
視力は良いものの、地元の眼鏡店で出会ったメガネに惚れて購入したことがきっかけでこの世界へ。高校卒業後はアジアを中心とした世界を旅する。料理は下手だが好き。GWに作った料理は牛すじカレー
おつかれさまです。
おつかれさまです。
今日は検品dayですね。
月末にたくさん入荷してきましたからね。
トニーセイムジャパンでは工場から届いたフレームを、全て検品を行い、自分たちの目で最後の確認をして、お客様にお届けしています。
実は結構この検品のために並んでるところを見るのが好きなんですよ。
あーなんかわかります。
新作だとやっぱり「サンプルからどれくらい良くなっているか」とか。
そうですね。サンプルの後により良くするための改良をすることも多いですからね。
やっぱり図面からは想定できない点は必ずあるじゃないですか。そこを修正して、バチっとうまく決まっている時なんかは皆でガッツポーズしてますよね。
確かに笑
あとは「メガネの一本一本の表情を見比べれること」
確かに、複数本のフレームを並べて見ることって。一般の方はもちろんですが、店舗の方でもあまりないですもんね。
例えばこのTS-10734-茶桜笹。
もう全く別人て言うぐらい個性がありますよね。
そうですね。特にブリッジ周りの柄によってかなり表情が違いますね。
本当に一本一本違いますからね。
こっちの紅笹なんかは違いの出にくい生地ですけど、それでもやっぱり個性があります。
完全な単色じゃない限り、一本一本違いますよね。
先ほどの茶桜笹みたいな、柄の大きなプラスチック生地を使うのはトニーセイムの代名詞のようになっていますが、最初は少し躊躇する場面もありましたよね。
ありましたね。
私も店舗での勤務が長いので、例えば以前あるフレームを使っていた方が新しく同じものを取り寄せた時に「前と全然違う」みたいなことになるのって、お店の人間からするとクレームに繋がったりする可能性があるんですよね。
はい。わかります。
トニーセイムのお客様(取り扱い店舗)からそういう声ってありますか?
クレーム的なものは皆無ですね笑
ですよね笑
相談を受けることはあります。なるべく相談には乗れるようにしていますが、何より、この一本一本の個性を楽しんでいただくことがトニーセイムのフレームの醍醐味なので、「全く同じものをかける安心感」よりも、「新たな個性のあるメガネを楽しむ」ことをお伝えしています。
そこをポジティブにお伝えすることで、同じフレームでもまた新たな気持ちで楽しんでいただけそうですね。
そうですね。運命というと大げさかもしれませんが、そのお店に届いたそのフレームとの出会いを楽しんで欲しいですね。
ですね。それでは引き続き検品進めまーす。
あ、この子の色もいいなぁ・・・